マレーシア航空機MH370を捜索する中国巡視船Haixun01
消えたマレーシア航空 370便 海外の反応
行方不明となっているマレーシア航空機370便の捜索に協力している中国の軍艦が、補給のためにオーストラリア・アルバニー港に入港したとき、中国海軍の脆弱性が露わとなりました。
中国海軍が寄港できる港が少なく、補給に手間取るという事態が多発し、有事の際は致命的な欠点であるとのことです。 【マレーシア航空機捜索に見る、中国海軍の脆弱性(海外の反応)】の続きを読む
マレーシア・クアラルンプール(CNN) マレーシアのナジブ首相は24日、消息を絶ったマレーシア航空の旅客機はインド洋南部に墜落したとの結論に至ったと発表した。現場の海域で行われている捜索は、25日は悪天候のため中止になり、天候が回復すれば26日に再開する。
ナジブ首相によると、同機から人工衛星に送信され続けていた信号のデータを英国の衛星企業インマルサットと英航空事故調査機関が解析した結果、インド洋南部で信号が途絶えていたことが分かった。現場の海域は「着陸可能などの地点からも遠く離れている」という。
これに先立ちマレーシア航空は、「MH370型機は失われ、生存者はいないと判断するほかありません」とするメールを搭乗者の家族らに送信していた。残骸が見つかれば、家族のためにオーストラリア行きの便を手配するとしている。
北京のホテルで待機している乗客の家族らは、同航空関係者から「全員絶望」と説明されたと語った。
8日未明にマレーシアのクアラルンプールを北京に向けて離陸し、消息を絶ったマレーシア航空370便ボーイング 777(乗客乗員239人)についてマレーシアのナジブ・ラザク首相(60)が15日、記者会見し、消息を絶つ前に何者かによって航空機の通信装置が意図 的に切られ、西方向に針路を変えて長時間飛行し続けていたとみられることを明らかにした。その上で首相は「ハイジャックも含めて全ての可能性について調査 している」と述べた。会見に先立ち米軍関係者はAP通信に「機体捜索の重点はインド洋に移る」と明言。当初、捜索の焦点とみられた南シナ海周辺は方向違い であることが濃厚になった。
ボーイング777クラスの航空機の場合、通常機体には20本以上の通信アンテナが備えつけられ、地上の管制当 局と音声でやりとりするための無線装置のほかに、自機の位置や機種などを自動的に信号で知らせる「トランスポンダ」や、所属する航空会社と文字情報で交信 できる「エーカーズ(ACARS)」など、数多くの通信装置・手段が搭載されている。
■6時間40分後まで
ナジブ首相は 会見で370便は「主要な通信手段が人為的に切断された」と断言した。午前0時41分にクアラルンプール国際空港を離陸し、午前1時7分に地上の航空会社 にエーカーズで正常な飛行状況を示すデータが送られてきたがこれを最後にエーカーズが途絶えた。さらに午前1時21分にトランスポンダからの情報が途絶え たという。
その後、370便は予定どおり北東に進み、マレーシアの管制に対して「管制区域がベトナムのホーチミンに移る」と最後の通信を した後、午前1時30分ごろに管制のレーダーから機影が消えた。しかし、マレーシア軍のレーダー情報を米軍とともに解析したところ、西に針路を変え、午前 2時15分にマラッカ海峡のペナン島の北西の沖合で航跡が消えた。
さらに、切断されていなかった370便と通信衛星の自動通信は、南シナ 海上で消息を絶ってから約6時間40分後の午前8時11分まで続いていたことも首相は明らかにした。最後の通信地点は正確には特定できていないが、通信衛 星のカバー地域から推察して「タイ北部からカザフスタン、トルクメニスタン両国の国境にかけて」と「インドネシアからインド洋南部にかけて」を挙げた。
記事出展元
http://www.sankeibiz.jp/express/news/140316/exd1403160009001-n1.htm